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注意事項 試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。なお、設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。 本年度試験課題の傾向
本年度の二級建築士設計製図試験の課題は、予想されていた通りの3年振りのRC造で、「歯科診療所併用住宅」と発表されました。なお、平成9年に「歯科診療所併用住宅」が木造で出題されており、「歯科診療所併用住宅」の課題は24年振りとなります。 本年度試験課題における計画上の問題点 建物の構成について
先ず、「他施設との併用住宅」は、過去の二級建築士試験の課題として非常に出題頻度が高く、いわば定番ともいえるものですが、本年の課題がRC造によることにも留意しておく必要があります。 1,2階が歯科診療で3階が住居部分の場合
1,2階が歯科診療所となる場合は、当然、歯科診療所としての面積は大きく、それだけ歯科診療所としての規模も大きなものとなり、診療室、受付事務室、薬局、待合室、技工室、X線室等の種々の部屋を1階、2階に適切にゾーニングして配置しなければならないわけで、それだけ高度な計画力が必要とされることとなりますが、課題によっては1,2階を空間的に結びつける吹抜を設けることが必要とされることもあり、更に高度な計画力を要することともなります。 1階が歯科診療所で2,3階が住居部分の場合 2,3階が住居部分となる場合は、例えば二世帯住宅を2,3階のそれぞれの階に設ける場合、更に食事室をそれぞれの世帯で共通とする場合、別とする場合、2,3階を空間的に結ぶ吹抜けを設ける場合、フロアバルコニーを設けてそれぞれの世帯の共通の屋上の庭ともいうべき場とする場合等、実に様々な課題条件が考えられ、本来、二級建築士設計製図試験課題として二世帯住宅としての課題も何度も出題されていることからも、これだけでも試験課題として十分な内容のものとなるといえます。 外構計画について
本来、どのような課題でも接道部分から敷地へのアプローチ、建物へのアプローチをどのようにとるかが、先ず計画上の最も基本的なポイントともなる訳ですが、この課題では歯科診療部門への患者のアプローチと住宅部門へのアプローチを敷地の接道条件を考慮しながらどのようにとるかが最初の段階でのポイントとなることは申すまでもありません。 以上のように、本課題の計画上のポイントとなり得るような様々な課題条件が考えられる訳ですが、前述のように、近年、二級建築士試験では高度な計画力を要する課題となる傾向が顕著となってきていることから、正確でスピーディな製図力を身につけることは必須条件として、着実に高度なエスキース力を身につけることが本試験での合否の最も重要な鍵となると考えられます。 |
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