全日本建築士会について 50余年の建築士育成事業の実績をもとに、社団法人全日本建築士会が総監修した、建築関連資格の特別養成講座
難化傾向にある学科試験を確実に突破する最重要ポイントとは

一級建築士試験の内容の見直しが試験実施機関より平成21年に発表され、以降の学科試験の出題については「建築物の設計及び工事監理に関する技術の進歩、環境問題、社会構造の変化、法令の改正等を踏まえ、適宜、見直しを行う」と明記されている点が特に注目されます。

以上は、建築士の試験として従前のような主として教科書的な類型化された知識のみを評価するのではなく、より社会の動きに根ざした知識についても評価の対象とすると述べているもので、建築士の資質の評価の在り方として大きく変化したものとして注目されます。

それ以降の学科試験の問題は、例えば、建築の木造化推進に関する問題やストック型社会の到来に向けたリノベーションに関する問題、環境・省エネルギーに関する問題、少子高齢化に関する問題等々、実に様々な今日的な技術の進歩や社会の動きに根ざした問題が、計画、環境・設備、法規、構造、施工の各科目の問題として出題されるようになって今日に至っています。

一級建築士学科試験では、まず、合格のための基礎点として各科目で50%以上の得点が必要とされ、その対策として先づ過去の出題範囲内の基礎知識を養成するために教科書的な知識を確実に身に付けるための勉強が有効と考えられます。

ただし、更に合格のための必須条件とされる全科目の総合得点の目標値を、合格を確実にするために75%程度とすると、過去の出題範囲内のいわゆる過去問を中心とした学習のみでは不充分で、近年、出題頻度が増加傾向にある過去の出題範囲内からの問題であっても単なる過去問の焼き直し問題以上に深い理解力・応用力を要する問題等への対策が不可欠となり、また、上記のような今日的な技術の進歩や社会状況に根ざした既出題範囲外の問題への対策が必要となります。

このため、本会の講座では、使用するテキストの内容は基礎的な事項を充実させるとともに単なる断片的な知識でなく、できるだけより深い理解力、応用力を得られるような記載内容となっており、また、今日的な技術の進歩や社会状況に関わる必要事項をできるだけ効率的・系統的に学べるように毎年改訂しています。

また、単にテキストの内容を読んだり、説明を聞いたりして理解できたということと、実際に問題が解けるということは別なことであり、さらに深い理解を得るためには特に系統的な厳選された問題による問題演習が不可欠です。なお、学科の各科目も、例えば、計画と法規、構造と施工などの相互の科目に互いに関連する事項が種々含まれているため、それらの関連する事項の理解をより効率的に高めるためにも、本会の講座では、各科目の講義の進捗度をできるだけ同時並行的に進め、更に、各学習段階での理解力を深めるための各科目に横断的な実力強化テスト・模擬試験を定期的に実施することとしています。

なお、本会の講座で使用するテキストは、本会会員の日本建築学会賞受賞者を含む最高水準のベテラン講師陣により近年の試験問題の傾向の本質を捉えて執筆・編集されたもので、最新の試験の傾向を反映したものとするため、毎年改定されます。また、本講座の講義も上記の第一級のベテラン講師陣により行われます。

 
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