![]() 本会の建築士受験対策講座は、中央省庁 県庁や我が国を代表する企業の研修に採用され、公立大学の社会人公開受験対策講座にも採用された実績を有しています。 |
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![]() (注) 建築基準法令等に適合した建築物の計画(採光、建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画、避難施設 等)とする。 建築物の計画に当たっての留意事項
注意事項
「試験問題」及び上記の「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにして下さい。 ![]() 課題の解説
他の施設との複合施設として出題された課題の集合住宅における住戸は、ほとんどの場合がメゾネットタイプでないフラットタイプのものであったのに対し、「メゾネット住戸のある集合住宅(3階建)」では、課題文にも示されているメゾネットタイプの住戸が主体で、しかも、様々なタイプのメゾネットの住戸を複雑に組み合わせなければまとめることができない極めて難度の高い課題であったということも留意しておく必要がある。 なお、本年の課題は「集合住宅」とされていて、「メゾネット住戸のある集合住宅」とはされていないものの、集合住宅にはメゾネット住戸のあるものも含まれるため、本年の課題においてもメゾネット住戸を含むものが出題される可能性は当然あり得ると考えられる。 但し、メゾネット住戸は一住戸が2層からなっていて内部に階段を有するため、バリアフリー上の問題がないとはいえず、また一住戸の規模も大きくなる傾向があることからメゾネット住戸が主となる課題条件となる可能性は少ないのではないかと考えられる。
また、集合住宅の課題としては、当然住環境をどのように計画上考えるかも極めて重要な要素であり、この意味からは例えば、隣接する公園をどのように計画に生かし、当該施設から望める景観をどのように計画に反映させるか等も、重要な課題条件となり得ると考えられる。
また、我国における高層住宅の黎明期の歴史的作品として、我国の近代建築の旗手ともされる前川國男設計の晴海高層アパートが挙げられるが、ここでは、かつて前川の師事していたことのあるコルビュジェ設計によるユニテ・ダビタシオンの考え方を取り入れ、高密度の集合住宅における居住環境の改善を図る考え方から、やはり住戸の全てがメゾネットタイプで構成されるなど、実に様々な工夫が施されている。 更に、京都周辺の連峰のイメージから斜めの柱を採用した京都国際会館の設計者としても知られる大谷幸夫設計の、川崎市河原町高層住宅では、やはり、斜めの柱を大胆に採用することにより、高層の集合住宅の基盤部に大規模なコミュニティプラザを形成することを可能にするなど、近未来都市型高層住宅として、大きな注目を集めた。無論、一級建築士設計製図試験では、あくまでも一般的、基礎的な考え方を基本とする試験であることから、これらの例を直に参考とすることはできないものの、集合住宅では、居住環境とともに、住民のコミュニティがいかに重要視されているかを、上記の例からも伺い知ることができる。
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