新傾向問題>合格トピックス>設計製図試験の総評(一級)
平成23年度一級建築士
設計製図試験の総評
平成 23年度設計課題
「介護老人保健施設」 (通所リハビリテーションのある地上5階建ての施設である。)
要求図書
- 1階平面図兼配置図(縮尺1/200)
- 2階平面図(縮尺1/200)
- 基準階平面図(縮尺1/200)
- 断面図(縮尺1/200)
- 2階梁伏図(縮尺1/200)
- 面積表
- 計画の要点等
(注)要求図面に、図示又は記入するもの
- 主要寸法、室名、床面積
- 構造種別、架構形式等に応じて必要となる構造要素
- 柱、梁等の断面寸法
- 設備スペース、設備シャフトの位置
- 避難階段に至る歩行距離・歩行経路 等
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新試験制度3年目となる本年度の課題の内容の特徴として注目されることは、先ず平面図、断面図、梁伏図の計5面の要求図面から、解答用紙の関係により、コンパクトな敷地に複雑な内容の機能からなる施設をいかに要求条件に合うようなものに計画するかという高度な建築計画力を要するものであった点です。
本課題では特に「自然光を取り入れた明るく開放的な空間となるように計画する」という設計条件も重要な留意点であり、東西に道路が接し、南側が公園であるという敷地条件をも考慮しながら、どのように計画を進めて行くかが、大きく合否を分けるポイントとなったと考えられます。
このようなコンパクトな敷地に比較的密度の高い施設を「自然光を取り入れた明るく開放的な空間となるように計画する」ことは容易なことではなく、例えば中庭的な空間を設けることも有力な手法であったと考えられます。
当会の練習課題でも上記のような点に顧み、コンパクトな敷地にどのように複雑な機能の施設を計画して行くか、中庭を採用した解答例等も用いながら計画力の養成に注力したところです。
また、23年度の課題内容で特に新たな傾向として注目されるのは、設備計画について、光熱費の削減、電気料金の削減、水道料金の削減、ガス料金の削減を考慮した点、また地震等への対策を考慮した点等の従来になくきめ細かい設備計画上の対応が求められた点です。
総じて23年度の課題の内容としての留意点は、従来の傾向の延長線上ともいえる高度な建築計画力を要するものであったことと、近年の社会状況を反映して、省エネ、地震等を考慮したきめ細かい設備計画の知識を問うものであったという点です。
以上のような23年度の課題内容の傾向は、24年度の課題を考える際も重要ポイントとなるものと考えられ、それらに十分留意した準備が求められます。

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