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平成22年度

 一級建築士設計製図本試験課題の講評

22年度の設計製図本試験課題は、21年度の試験制度の改正後2年目となるものですが、課題の内容は一層総合的な計画力を問うものとなり、また、それを多角的に評価するものとなりました。
すなわち、敷地条件は、北側にメイン道路に接するとともに、公園、遊歩道等に接するもので、更に屋外に創作広場を設けることなどの設計与条件から、敷地条件に配慮した配置計画の力量が大きく問われるものとなりました。
更に、建物そのものについても、展示部門は全て2階に設けること、エントランスホールに吹き抜けを設けることなどの設計与条件をクリアーしつつ、美術館の複雑な機能に対応する計画力を要するものでした。なお、展示部門を全て2階に設けることは、大方の受験生の予想外の出題内容でしたが、本会の練習課題で展示部門を全て2階に設ける練習課題でスタディをしていた受験生にとっては、それほどに戸惑うものではなかったものと考えられます。
また、構造、設備についても、無柱大空間に対する適切な構造計画や、性格、使用状況の異なる各室に対応する適切な設備計画の在り方が問われるものでした。
以上のように、設計者としての総合的な力量を評価しようとするもので、それは、様々な観点からの記述を要求する「計画の要点」の設問にも示されています。
このように従前の試験に比し、一層多角的なバランスのとれた知識、計画力を要する内容のものとなっていますが、建築計画の内容そのものは、従来の試験の内容に比して、それ程に難しくなった訳ではなく、構造、設備についても、広範で確実な基礎知識があれば対応が可能な内容であったといえます。
このため、あくまでも、精選された練習課題による演習の積み重ねから得られる確実な基礎力、特に計画力とその上に築かれた広範囲な応用力とが合格の鍵となるといえましょう。
2010年10月12日
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